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感想文的レコード・レビュー
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は最初あんまりこのバンド好きじゃなかった・・・FacesのOoh La La。 

1.Silicone Grown
2.Cindy Incidentally
3.Flags And Banners
4.My Fault
5.Borstal Boys
6.Fly In The Ointment
7.If I`m On The Late Side
8.Glad And Sorry
9.Just Another Honky
10.Ooh La La

僕には全く理解できなかったどうしてこの面子でこの音楽なのかと。
ドラム、オルガン/ピアノ、ベースのケニー、マック、PLONKことロニーの三人は最強のModsバンドSmall FacesからギターのWoodyことロンはThe Birds,The CreationとMod連中に人気のあったフリークビートバンドからだし、ヴォーカルはRod the Modと呼ばれた男ロッドだし・・・さぞかしカッコイイ、R&B/フリークビートなんだと勝手に解釈してFacesを聴いた。FacesはSex Pistolsばりに解りやすいR&RでただR&Rじゃなくてブルース・フィーリングを持っていた。そう彼らは洋服や髪型が変わってもModだった。Modつまり変わり続けること。
そして聴いているうちにFacesが好きになった、スティーヴ・マリオットが大好きだけど、確実にハンブル・パイより聴きこんでるし、何よりロニーの魅力がたまらないのである、確実にマリオットよりはお洒落だし。

このアルバムは(というかFacesは)ノリノリのR&Rと聴かせるバラード的なブルースが詰まってる。Silicone Grownではマックの転がるピアノ(この人はいつも隠れちゃってる感が・・・)に引っ張られてロッドが叫ぶ、ギターはブイブイ、ドラムは適度に暴れるともうアルバムに一曲目にはたまらん魅力を持った曲だ。Cindy Incidentallyではロッドが歌い上げるメロディアス(といってもブルースなんだけど)な曲、ここでもマックのピアノが活躍する、ブルージーなのにビートが良い。Flags And Bannersはロニーが歌うアメリカン・フォークみたいな曲。Small Faces時代にShakeを歌ってたのと全然声が違うのにSmall Facesファンは驚くと思う、短い曲だけど、ロッドの曲よりメロディは全然いいし、バックでさり気ないマックのオルガンも良い。
My Faultは2曲目に近い感じの曲でウッディのギターの音の歪具合が良いです。
Borstal Boysは最強のブギーチューン、ドラムがドカドカいっててベースは唸っててギターはファンクだ、ピアノは転がる。ロッドのアドリブが(笑)なんというかこのバンドの「動」の部分が一番光ってる曲だね。Fly In The Ointmentはインスト、ベースを中心にオルガンが導いてるというかギターがファンキーでノイジー。If I`m On The Late Sideはどちらかと言えばロニー色の曲でフォーキーな香りの曲なんだけどロッドが歌うことでどこかささくれてる。個々でもさり気ないオルガンが良い。メロディはアルバム中一番。
Glad And Sorryは歌詞が優しいなぁ、パブで皆で歌う感じ、これだからロニー歌は(略)
これもいいメロディですね。イギリス人なのに「Neither(ニーザー)Do I」って歌ってる・・・(笑)
Just Another Honkyこのギターの音色がたまらんです。メロディも良し、切ない切ない。ピアノも良い。聴け。
Ooh La Laです、ラストはロニーの歌です、フォーキーな歌。これもパブで大合唱が似合いそうですね。ヴォーカルの声Woodyが良い。名曲です、これぞ名曲。
ストラトキャスターフェスティバルでWoodyがトリ(地味だよね笑)で出てた来た時にFenderのフェスなのにギブソンのアコースティックでこの曲歌ってたのがなんとも印象的だった。うーんホントにいい曲だ、飲みながら聴こう!Ooh! La! La!


なんともFacesというバンドはステージにバー作って飲みまくってヘロヘロ(実際日本公演では飲み過ぎでヘロヘロになって演奏どころじゃなかったらしい)になっちゃう酔いどれバンドとかスーパースターロッドのバックバンドとか言われるけど、ロッドはバンドの一部に過ぎない。
ケニーのドカドカドラムもロニーの実は凄いグルーヴしてるべース(録音が悪く隠れてるのが残念)とかマックの人柄は地味だけど技術は凄い鍵盤とか性格も演奏もファンキーのWoodyのギターとかがアルコールでいい気持ちになって一緒になってるのがたまらんのです。

このアルバムを出したあとロッドは自分のソロキャリアを再スタート、元々ソロ思考の強い人だからソロで大成功、そして60歳で7人目の子供を授かる。ロニーはロッドのバックが嫌でバンド脱退、その後のことは書きません。Facesはロッドのソロと平行してロニーの後釜としてFreeにいた山内テツを入れてライヴアルバムを残して解散。ケニーはキース・ムーンの後釜としてThe Whoへ、マックはソロやったりストーンズのツアーについていったり、Woodyはご存知ミック・テイラーの後釜としてストーンズに加入。

しかしいいバンドだなぁと思う。こんな楽しい音楽やってるバンドは少ないよ。
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三回目はPUNKです。

1 NEAT NEAT NEAT
2 FAN CLUB
3 I FALL
4 BORN TO KILL
5 STAB YOR BACK
6 FEEL THE PAIN
7 NEW ROSE
8 FISH
9 SEE HER TONITE
10 1 OF THE 2
11 SO MESSED UP
12 I FEEL ALRIGHT

いまさら言うまでも無いんだが、最初にレコード出したロンドンパンクバンドです。
何よりこのジャケが良いでしょ、馬鹿だよね、最高!(笑) 注;馬鹿=誉め言葉です、あとココで言うパンクってのはロンドン・パンク・ムーブメントの事ね。
Damnedはよく言われる5大パンクバンドなんですが、(日本人て好きだよね~大ギタリストとか、僕も好きだけど。)
ちなみに他の4大はSex Pistols, The Clash, The Jam, The Stlanglersというのが定説か?
どのバンドもファーストアルバムのジャケがバンドをあらわしてる、ピストルズはPOPでブライトだね、クラッシュは攻撃的、ジャムはCoolだ、ストラングラーズはインテリか?
それでダムドは一目瞭然馬鹿だ。ダムドの何が好きかって馬鹿っぽいところだろう、ファーストシングルのB面でBeatlesのHelp!のカヴァーをしてるんですけど、テンポが早いからオリジナルの半分の曲の長さなんです、だから「楽曲使用料まけてくれ」と言ったらしい、馬鹿だ。
ピストルズはパンクという言葉をつくりシド・ビシャスというピンナップ・ボーイを生んだ、クラッシュは戦い続けた、ダムドは馬鹿でロクデナシだった!!

パンクバンドってどのバンドもポップなんですよね、ピストルズなんか結構ポップだし、クラッシュもポップだI fought the lowカヴァーしちゃうくらいだし。ジャムは別格だし、ストラングラーズもポップだベースがバキバキですごいけど。(だからメロコアとか青春パンクが出てきてもおかしくはないんだよな。)
このアルバムでもNEAT NEAT NEATとかNEW ROSE、FAN CLUBなんかはPOPで楽しい。とくにNEAT NEAT NEATなんかサビでシャウトしちゃいたいもんね。
馬鹿だから殆どの曲のテンポが速いんだけど、なかでもドラムのラット・スキャビナーズ(ドラムセットに鼠の死骸を吊るす男)が覚えたてのギターコードで書いたというSTAB YOR BACKなんか1分弱だし・・・
この馬鹿速い曲が多いのが楽しいんだけど、実はミドルテンポの曲に魅力があると思う。
FAN CLUBとか普通にカッコいいし。実はブライアン・ジェイムズのギター(ミスも多いが)が結構上手い。ソロの組み立てとか、曲の間に入れる音の作り方とか。このメンバー(Voはドラキュラ男デイヴ・ヴァニアン、Bはサングラスのキャプテン・センシブル)じゃ二枚しかアルバム出してないんだよね、ちなみにセカンドアルバムは聴いたことが無いというかダムドはこれ一枚しかきいたこと無いけどセカンドはフロイドのニック・メイスンプロデュース(あココで前回と繋がった?)。
あとレーベルがStiffだからPubロックな感じもちょっと臭う。ほんの一寸だけど。
録音方法とか関係あるのかも、あ、録音方法で思い出した、このアルバムすげー低音がスカスカなんですよ、(ホントかどうか知らんけど)こいつら「パンクらしくするために」録音後にテープスピードを上げたのだ。The力技!!馬鹿!

ちなみに一緒にバンドをしていたベーシストはピストルズよりもクラッシュよりもダムドが好きだと言っていた。センスが良い。
ちなみにこのアルバムの提供は彼なのでココに感謝の意を表したい。サンクス。
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二発目はコレ、Pink FloydのPiper At The Gates Of Dawn。

1 Astronomy Domine
2 Lucifer Sam
3 Matilda Mother
4 Flaming
5 Pow R. Toc H.
6 Take Up Thy Stethoscope And Walk
7 Interstellar Overdrive
8 Gnome
9 Chapter 24
10 Scarecrow
11 Bike


Pink Floyd=プログレと思って聴かないやつはうん損してる思う。
確かに曲が長いからプログレと言われてしまってもしょうがない。
フロイドはプログレか?いや曲が長いハードロックだと思う、Animalsじゃカッコいいブルースロックやってるし「狂気」やAtom Heart MotherのB面はPOPな曲が多い。
だから「やりたいようにやったら曲が長くなっちゃいました」って感じもします。
プログレが難解で聴きづらい音楽だと思ってる日本人どーせ6割は英語理解できないでしょ?(暴言)
ロバート・フリップが薀蓄たれまくるから難解だと思われてるんだプログレは。
Pink Floydの音楽に対する姿勢が常にプログレッシブだったのだと思う。

なにもこれプログレ救いのコーナーではない。
Piper At The Gates Of Dawnは1967年8月に発表されたデビューアルバム。イギリスで最初のサイケデリック・グループの最初のアルバムという。このアルバムをEMIスタジオ(現アビーロードスタジオで)録音している最中隣りのスタジオではBeatlesがSgt.Pepper~を録音していたというんだから凄い時代だ。
このアルバムは他のフロイドのアルバムと全然違う。当たり前だけどメンバーが違うからね。
初代リーダーのシド・バレットのお伽話を思わせるパラノイアックなソングライティングと狂気的なサウンドとサウンド・コラージュでドラッグの影響満載の作品と言える。Sgt.Pepper~が良いドラッグの影響だとしたら、コレは悪というか影の部分とでも言える。
実際、発表直後にシドはドラッグの影響で精神を蝕み、次のアルバム「神秘」を最後に脱退。その後はソロ・アルバムを2枚発表するものの、70年代中期から完全に姿を消してしまうんだから・・・まさに狂ったダイヤモンドとは彼の事。

初めてこのアルバムを聴いた時ヤヴァイなと思った。
スピード感というか、もう全然違うもんね。ギターの音ありえないよ、あんな弾き方アリなんだろうか。よく自分のライヴで真似したけどさ。

Astronomy Domineで幕を開けるこのアルバム、不気味な声の後ろからギターの音が聞こえてくる、The Stone Rosesの1stアルバムの頭ではこの空気を真似してるんじゃないか?
曲はPOPで不気味。絡み合うオルガンとギター、ギターソロがもう常人じゃない。
歌詞はやっぱりドラッグ絡み。
続くLucifer Samなんとも印象的なリフがカッコいいPOPソング。椎名林檎がパクッてましたね、なんの曲か知らんけど。うんパクリたくなるほど、カッコいいんだ。
間奏の緊張感たまらない。
すげー不気味なMatilda Motherもう精神が病んでると・・・
アコースティックギターのコントラストが良いFlaming、なんか楽しげだけど悲しげなこの曲、シドにしか理解できないんだろう。
Pow R. Toc Hはなんか混沌としてる、JAZZっぽいピアノのインストだけど、病んでるし。
叫び声がすごい。ライヴ映像でロジャー・ウォーターズの顔が怖かった。
Take Up Thy Stethoscope And Walkはビートナンバー、ギターが変だけど、このアルバムの中では普通寄り。
Interstellar Overdriveはもうグチャグチャのインスト。コレは実際に聴いてください。コレが67年頃ロンドンのアングラ・クラブで演奏されてたなんて・・・
なぜかB面はフォーキーな曲がつまってるわけでThe Gnomeなんか可愛い曲だし。(でもどこかに連れていかれそうだけど)
Chapter 24もScarecrowもフォーキーで静かな曲です。どこか怖いというか・・・
ラストのBike急に明るい曲というか、空騒ぎな曲というか・・・シドはバイク(自転車)に乗って
どこかかなたへ行ってしまった・・・

ちなみにMONOバージョンが最高です。

あと同時期のシングル曲Arnold Layne、Candy And A Carrant Bun、See Emily Play、Apples And OrangesもMUST。
Apples And Orangesはもう訳解らない度が増しててさいこう。
 

See Emily Play文句なし最高です。
はっきり言ってフロイドがコノ一曲しか出して無くても伝説になる。
常に僕の好きなシングルベスト5に入っております。
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日記というより、好きなアルバムの感想文的なものを書きたい気分で書いていくことにしてみます。

とりあえず一発目はSomething Else By The Kinks


David Watts
Death Of A Clown
Two Sisters
No Return
Harry Rag
Tin Soldier Man
Situation Vacant
Love Me Till The Sun Shines
Lazy Old Sun
Afternoon Tea
Funny Face
End Of The Season
Waterloo Sunset

●Bonus Tracks
Act Nice And Gentle
Autumn Almanac
Suzannah's Still Alive
Wonderboy
Polly
Lincoln County
There Is No Life Without Love
Lazy Old Sun (stereo


これ凄くロンドン臭いの。最初とっつきにくいアルバムだなぁなんて思ってたけど、うん久々に聞いたらよかった。(実はKinks初級者)
Kinksはアーサー、ヴェレッヂ・グリーンと並んで好きなアルバム。何より名曲のWaterloo Sunsetが入ってるんだから。

Kinksを良く知らない人のためにちょっとKINKSについて。
レイとデイヴのデイヴィス兄弟を中心の英国のバンド。60年代にデビュー
なんとも初期はのパンク元祖的なサウンドでR&BやR&Rをやってた、がレイの演劇趣味とかの影響で徐々にストーリー性を意識した作風、トラッドな感覚に変化していった。レイの歌詞は哲学的というか、なんというかとにかく最高の作家先生なんです。ロツク・オペラなんてもの作っちゃうしね。ロンドンの街について歌ってたりして、イギリス過ぎてあんまりアメリカじゃ売れなかったし、皆がサイケだなんだってやってるときは、英国のカントリーサイドについて歌っちゃうしヒネクレた奴らなんです。ちなみにまだ正式には解散してません。

何より曲の質が良い、おなじみのキンキーサウンドのKinksとちょっとサイケに足突っ込んだ
Kinksが上手くレイ・デイヴィス流にミクスチャーされてて何とも心地よいのだ。ジャケのグレーなシルバーのようなロンドンの曇り空っぽいテイストです。(ロンドンに行ったことあるならわかるよね?)
歌詞もなん染みるんだよね。

David WattsはThe Jamがカヴァーしてヒットさせたけど、もう全然正反対、レイの声が皮肉っぽい、「DavidWattsみたいになりたいなぁ」って言いつつ皮肉ってる感じ、最高、アルバムの一曲目には十分すぎる。
Death Of A Clownはチンピラ弟デイヴが歌う曲。当初デイヴのソロとして発売された曲。
アニキとは違った作風が堪能できる傑作。
Two Sistersはハープシコードがなんかクラシカルでいい感じの曲メロが良いんだ。
No Returnはなんかボサノバな雰囲気。そうこのレイ・デイヴィスって人は雰囲気モノ作らせたら最高なんです。ミック・エイヴォリーがブラシを使ったなかなかセンスの良いドラム聴かしてくれます。
Harry RagはなんかPUBで歌いたい感じ、サビがなんかわかりやすい。
Tin Soldier Manもなんか気の抜けた感じというかなんかかるーい、楽しい曲。
Situation Vacantは前半のハイライト。ロックなKINKSが聞ける。歌詞は義理母に困る亭主の話・・・凄くファンキー。シンバルズのカヴァーヴァーションも聞いてみて欲しい。
Love Me Till The Sun ShinesはデイヴのソロシングルのB面。もっと激しくしたらHRになりそうな予感。でもちょっとサイケだ!!
Lazy Old Sunではモロにシド・バレットのフロイドの影響が出てる、でもどこかヒネクレてるのはKINKSだからか?
Afternoon Teaはやっぱりイギリスくさい。もしイギリスに行ったことがなくても雰囲気が味わえちゃう感じ。アフタヌーン・ティーとかいって。メロデイもいいです、好きな曲。
Funny Faceデイヴが歌う曲、味がある。
End Of The Seasonなんか森林?なんか昔の曲っぽい。トラッド?よくわからないけど和む。
待ってましたWaterloo Sunset 。Waterlooブリッジから見える夕日を歌ってる曲。
ホンマにここから見える夕日はキレイなんだよ。文句なしの名曲。アレンジ、メロ、歌詞、演奏共に完璧。



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HN:
Kenty the Mod / ケンティ・ザ・モッド
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/10/03
自己紹介:
Modsを愛し、ブルースを愛し、R&Bを愛し、マージー・ビ−トを愛し、イタリアン・スク−ターを愛し、豆腐を愛し、ポップア−トを愛し、パブ・ロックを愛し、スーツを愛し、ロンドンを愛し、トーキョーを愛し、フットボールを愛し、サガントスを愛し、リッケンバッカーを愛し、なんだか好きなものが多いけど嫌いなものも凄く多いい偏屈ひねくれ人間です。

Stay Coolですよ。

僕らの大好きなお店の店長です。
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