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感想文的レコード・レビュー
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HipでCoolでお洒落な一枚
Brian Auger & The Trinityのdefinitely WHAT!...

1 Day In The Life
2 George Bruno Money
3 Far Horizon
4 John Brown's Body
5 Red Beans And Rice
6 Bumpin' On Sunset
7 If You Live
8 Definitely What
Bonus tracks
9 What You Gonna Do?
10 Red Beans And Rice, Pt. 1
11 Red Beans And Rice, Pt. 2

なんつーかカッコいい・・・うーんCoolに熱い演奏をしちゃうというか。
Brian Augerはオルガン奏者で最初はピアノを演奏していたらしいがJimmy Smithとか聴いてオルガンにチェンジしたらしい。若くしてJAZZ新人賞とか取るような人です。その後R&Bブーム(?)が来てR&B寄りの音楽も演奏するようになった。ホントJAZZ畑出身とあってかなり上手いのです。バリバリ腰に来るオルガンサウンドできっとクラブでModsをうねらせてたのでしょう。ソロとしてこれまたもろJAZZなサウンドのシングルを数枚出した後、ドラムとベースを加えBrian Auger & The Trinity名義で活動することになる。
それにThe Yardbirdsのファンクラブ会長でThe Yardbirdsの初期マネージャーのジョルジオ・ゴメルスキーの秘書でシンガーのJulie Driscollをシンガーとしてフューチャーしたりなかなか派手な活動を60年代にしていた。あとブライアン、ジュリー、Rod The Modことショットガン・エキスプレスのRod StewartとベテランシンガーのLong John Baldryとの世界で最初のスーパーバンドTHE STEAMPACKETなんてのもやっていた時期もある。(ちなみにマネージメントの関係でデモを残したのみで解散。編集盤やオムニバス、ロッドの初期音源集などで聴ける)
Julie Driscoll,Brian Auger & The Trinityで1stアルバムOPENを発表同年68年に3ピースジャズロックバンドBrian Auger & The Trinityとしての1stアルバムとしてこのdefinitely WHAT!...をリリースする。

68年と言えばSgt.Peppersの影響をモロに受けたバンドがたくさんサイケデリックな空気がプイーンと臭うアルバムを出した年でもあり、Brian Auger & The Trinityもその例にもれずプイーンとサイケな空気を出しています。
しかし他のサイケに影響されたバンドとの違いは、本当に空気感だけで、深いサイケでは無いということ(前出のフロイドと聴き比べればわかる)、基本はJAZZということです。Zoot Moneyですらドップリサイケに使った時代ブライアンはひたすらJAZZだったのでしょうか?それともサイケという空気を利用していた本当にModな奴だったのかもしれません。

アルバムはA Day In The Lifeのカヴァーで始まる。もともとの曲がサイケソングであるからサイケなのは当たり前なんだけどもフォーキーな原曲よりオルガンがドライヴすることで原曲よりサイケに聞こえたりするかもしれない。Wes MontgomeryのBeatlesカバーが下敷きにあるかもしれないけど、効果的に鳴ってるブラスとストリングとオルガンと完璧にグルーヴするリズムセクションのカラミがたまらない一曲。
George Bruno Moneyでは友人(?)のジョージ・ブルーノさんのコトを歌っています。誰だよジョージ・ブルーノって?Zoot Moneyの本名です。そうこの曲は打って変わってR&Bな曲なんですが(演奏はジャジーだぜ!)ものすごいスピード感のグルーヴで「ジョージ・ブルーノ・マネーは有名人でこうやって歌うんだぜ!ばっぱっぱドゥドゥだ!ぱどぅどぅぅどぅ!」と物まねまでやってます。
あとは「丸い緑は山手線、真中通るは中央線、新宿西口駅の前~」の歌でおなじみのJohn Brown's BodyをジャジーにコミカルにカバーしてたりBookerTのRed Beans And Rice なんかはACID JAZZの元祖的な感じもするし、 これはマジで聴かないと損します。
ギターいなくても全然かっこよいのだなぁと思いました。

この後ザ・トリニティにギターを加入させてアルバムを作るんだけど。


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は最初あんまりこのバンド好きじゃなかった・・・FacesのOoh La La。 

1.Silicone Grown
2.Cindy Incidentally
3.Flags And Banners
4.My Fault
5.Borstal Boys
6.Fly In The Ointment
7.If I`m On The Late Side
8.Glad And Sorry
9.Just Another Honky
10.Ooh La La

僕には全く理解できなかったどうしてこの面子でこの音楽なのかと。
ドラム、オルガン/ピアノ、ベースのケニー、マック、PLONKことロニーの三人は最強のModsバンドSmall FacesからギターのWoodyことロンはThe Birds,The CreationとMod連中に人気のあったフリークビートバンドからだし、ヴォーカルはRod the Modと呼ばれた男ロッドだし・・・さぞかしカッコイイ、R&B/フリークビートなんだと勝手に解釈してFacesを聴いた。FacesはSex Pistolsばりに解りやすいR&RでただR&Rじゃなくてブルース・フィーリングを持っていた。そう彼らは洋服や髪型が変わってもModだった。Modつまり変わり続けること。
そして聴いているうちにFacesが好きになった、スティーヴ・マリオットが大好きだけど、確実にハンブル・パイより聴きこんでるし、何よりロニーの魅力がたまらないのである、確実にマリオットよりはお洒落だし。

このアルバムは(というかFacesは)ノリノリのR&Rと聴かせるバラード的なブルースが詰まってる。Silicone Grownではマックの転がるピアノ(この人はいつも隠れちゃってる感が・・・)に引っ張られてロッドが叫ぶ、ギターはブイブイ、ドラムは適度に暴れるともうアルバムに一曲目にはたまらん魅力を持った曲だ。Cindy Incidentallyではロッドが歌い上げるメロディアス(といってもブルースなんだけど)な曲、ここでもマックのピアノが活躍する、ブルージーなのにビートが良い。Flags And Bannersはロニーが歌うアメリカン・フォークみたいな曲。Small Faces時代にShakeを歌ってたのと全然声が違うのにSmall Facesファンは驚くと思う、短い曲だけど、ロッドの曲よりメロディは全然いいし、バックでさり気ないマックのオルガンも良い。
My Faultは2曲目に近い感じの曲でウッディのギターの音の歪具合が良いです。
Borstal Boysは最強のブギーチューン、ドラムがドカドカいっててベースは唸っててギターはファンクだ、ピアノは転がる。ロッドのアドリブが(笑)なんというかこのバンドの「動」の部分が一番光ってる曲だね。Fly In The Ointmentはインスト、ベースを中心にオルガンが導いてるというかギターがファンキーでノイジー。If I`m On The Late Sideはどちらかと言えばロニー色の曲でフォーキーな香りの曲なんだけどロッドが歌うことでどこかささくれてる。個々でもさり気ないオルガンが良い。メロディはアルバム中一番。
Glad And Sorryは歌詞が優しいなぁ、パブで皆で歌う感じ、これだからロニー歌は(略)
これもいいメロディですね。イギリス人なのに「Neither(ニーザー)Do I」って歌ってる・・・(笑)
Just Another Honkyこのギターの音色がたまらんです。メロディも良し、切ない切ない。ピアノも良い。聴け。
Ooh La Laです、ラストはロニーの歌です、フォーキーな歌。これもパブで大合唱が似合いそうですね。ヴォーカルの声Woodyが良い。名曲です、これぞ名曲。
ストラトキャスターフェスティバルでWoodyがトリ(地味だよね笑)で出てた来た時にFenderのフェスなのにギブソンのアコースティックでこの曲歌ってたのがなんとも印象的だった。うーんホントにいい曲だ、飲みながら聴こう!Ooh! La! La!


なんともFacesというバンドはステージにバー作って飲みまくってヘロヘロ(実際日本公演では飲み過ぎでヘロヘロになって演奏どころじゃなかったらしい)になっちゃう酔いどれバンドとかスーパースターロッドのバックバンドとか言われるけど、ロッドはバンドの一部に過ぎない。
ケニーのドカドカドラムもロニーの実は凄いグルーヴしてるべース(録音が悪く隠れてるのが残念)とかマックの人柄は地味だけど技術は凄い鍵盤とか性格も演奏もファンキーのWoodyのギターとかがアルコールでいい気持ちになって一緒になってるのがたまらんのです。

このアルバムを出したあとロッドは自分のソロキャリアを再スタート、元々ソロ思考の強い人だからソロで大成功、そして60歳で7人目の子供を授かる。ロニーはロッドのバックが嫌でバンド脱退、その後のことは書きません。Facesはロッドのソロと平行してロニーの後釜としてFreeにいた山内テツを入れてライヴアルバムを残して解散。ケニーはキース・ムーンの後釜としてThe Whoへ、マックはソロやったりストーンズのツアーについていったり、Woodyはご存知ミック・テイラーの後釜としてストーンズに加入。

しかしいいバンドだなぁと思う。こんな楽しい音楽やってるバンドは少ないよ。
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日記というより、好きなアルバムの感想文的なものを書きたい気分で書いていくことにしてみます。

とりあえず一発目はSomething Else By The Kinks


David Watts
Death Of A Clown
Two Sisters
No Return
Harry Rag
Tin Soldier Man
Situation Vacant
Love Me Till The Sun Shines
Lazy Old Sun
Afternoon Tea
Funny Face
End Of The Season
Waterloo Sunset

●Bonus Tracks
Act Nice And Gentle
Autumn Almanac
Suzannah's Still Alive
Wonderboy
Polly
Lincoln County
There Is No Life Without Love
Lazy Old Sun (stereo


これ凄くロンドン臭いの。最初とっつきにくいアルバムだなぁなんて思ってたけど、うん久々に聞いたらよかった。(実はKinks初級者)
Kinksはアーサー、ヴェレッヂ・グリーンと並んで好きなアルバム。何より名曲のWaterloo Sunsetが入ってるんだから。

Kinksを良く知らない人のためにちょっとKINKSについて。
レイとデイヴのデイヴィス兄弟を中心の英国のバンド。60年代にデビュー
なんとも初期はのパンク元祖的なサウンドでR&BやR&Rをやってた、がレイの演劇趣味とかの影響で徐々にストーリー性を意識した作風、トラッドな感覚に変化していった。レイの歌詞は哲学的というか、なんというかとにかく最高の作家先生なんです。ロツク・オペラなんてもの作っちゃうしね。ロンドンの街について歌ってたりして、イギリス過ぎてあんまりアメリカじゃ売れなかったし、皆がサイケだなんだってやってるときは、英国のカントリーサイドについて歌っちゃうしヒネクレた奴らなんです。ちなみにまだ正式には解散してません。

何より曲の質が良い、おなじみのキンキーサウンドのKinksとちょっとサイケに足突っ込んだ
Kinksが上手くレイ・デイヴィス流にミクスチャーされてて何とも心地よいのだ。ジャケのグレーなシルバーのようなロンドンの曇り空っぽいテイストです。(ロンドンに行ったことあるならわかるよね?)
歌詞もなん染みるんだよね。

David WattsはThe Jamがカヴァーしてヒットさせたけど、もう全然正反対、レイの声が皮肉っぽい、「DavidWattsみたいになりたいなぁ」って言いつつ皮肉ってる感じ、最高、アルバムの一曲目には十分すぎる。
Death Of A Clownはチンピラ弟デイヴが歌う曲。当初デイヴのソロとして発売された曲。
アニキとは違った作風が堪能できる傑作。
Two Sistersはハープシコードがなんかクラシカルでいい感じの曲メロが良いんだ。
No Returnはなんかボサノバな雰囲気。そうこのレイ・デイヴィスって人は雰囲気モノ作らせたら最高なんです。ミック・エイヴォリーがブラシを使ったなかなかセンスの良いドラム聴かしてくれます。
Harry RagはなんかPUBで歌いたい感じ、サビがなんかわかりやすい。
Tin Soldier Manもなんか気の抜けた感じというかなんかかるーい、楽しい曲。
Situation Vacantは前半のハイライト。ロックなKINKSが聞ける。歌詞は義理母に困る亭主の話・・・凄くファンキー。シンバルズのカヴァーヴァーションも聞いてみて欲しい。
Love Me Till The Sun ShinesはデイヴのソロシングルのB面。もっと激しくしたらHRになりそうな予感。でもちょっとサイケだ!!
Lazy Old Sunではモロにシド・バレットのフロイドの影響が出てる、でもどこかヒネクレてるのはKINKSだからか?
Afternoon Teaはやっぱりイギリスくさい。もしイギリスに行ったことがなくても雰囲気が味わえちゃう感じ。アフタヌーン・ティーとかいって。メロデイもいいです、好きな曲。
Funny Faceデイヴが歌う曲、味がある。
End Of The Seasonなんか森林?なんか昔の曲っぽい。トラッド?よくわからないけど和む。
待ってましたWaterloo Sunset 。Waterlooブリッジから見える夕日を歌ってる曲。
ホンマにここから見える夕日はキレイなんだよ。文句なしの名曲。アレンジ、メロ、歌詞、演奏共に完璧。



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プロフィール
HN:
Kenty the Mod / ケンティ・ザ・モッド
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1986/10/03
自己紹介:
Modsを愛し、ブルースを愛し、R&Bを愛し、マージー・ビ−トを愛し、イタリアン・スク−ターを愛し、豆腐を愛し、ポップア−トを愛し、パブ・ロックを愛し、スーツを愛し、ロンドンを愛し、トーキョーを愛し、フットボールを愛し、サガントスを愛し、リッケンバッカーを愛し、なんだか好きなものが多いけど嫌いなものも凄く多いい偏屈ひねくれ人間です。

Stay Coolですよ。

僕らの大好きなお店の店長です。
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